ヘッジファンド

世界の金融市場はヘッジファンドが席巻していると考えられています。どのようなものがヘッジファンドに該当するのか明確な定義はありませんが、少数の投資家(特に富裕層)から私的に大規模な資金を集めて運用する投資団体という考え方が一般的なようです。

通常、ほとんどの公募型の投信はカラ売りができないようになっていますが、ヘッジファンドは積極的にカラ売りを仕掛けるという特徴があるようです。デリバティブを駆使して、上げ相場、下げ相場のどちらでも儲けることができるというのもヘッジファンドのストロングポイントでしょう。

ヘッジファンドには情報開示義務が課せられておらず、規制の及ばないバミューダ諸島、バハマ、モナコなどの租税回避地(タックス・ヘイブン)に設立されているものが多く、ヘッジファンドの実態をつかむことは簡単ではないでしょう。

一説によると、ヘッジファンドの数は3千以上、純資産規模は4千億ドルに達しているともいわれます。しかし、どのヘッジファンドもすべて儲かっているというわけではありません。外貨の予想外の相場変動よって崩れ去ったファンドもあります。アメリカのあるヘッジファンドは、ピーク時には1千億ドルを超える資産を運用していました。デリバティブ取引の契約残高は、これよりもさらに多かったそうです。しかし、1998年のロシア通貨危機の影響を受けて資産が8分の1にまで減ってしまい、破綻の危機に陥りました。これほどまでに巨大なヘッジファンドでさえ傾くことがあるのが、外国為替市場の特徴でもあるでしょう。