ユーロ

ユーロは、ドルに続く第二の基軸通貨になると考えられている外貨です。ユーロ圏内のGDPと貿易総額はアメリカに匹敵するものであり、世界の通貨の中でもユーロの存在は大きくなっています。

現在はヨーロッパの多くの国がユーロに参加していますが、ユーロの実現に10年以上の準備期間がかかったそうです。1991年、ヨーロッパ統合を目指していたEC(ヨーロッパ共同体)各国は一つの条約を締結しました。この条約は、経済・通貨統合の実現、外交安全保障政策の策定、国家主権の一部移譲などを行い、EU(ヨーロッパ連合)を設立するためのものです。EUは新しい統合のプランを作り上げることにより、アメリカにも勝るとも劣らない経済基盤を築き上げたいと考えていたのです。通貨が統合されたことにより、ユーロ圏内の通貨変動リスクがなくなりました。これにより、各国の企業は以前よりも大きい市場でビジネスを行うことが可能になりました。

その後、ユーロ圏内の通貨・金融政策を統括する欧州中央銀行が設立され、準備万端整いました。2002年にユーロが正式に導入され、各国の通貨は統一通貨に切り替わりました。これほどの大規模な新通貨導入はそれまでになかったのではないかと思います。ユーロが導入されたばかりの頃は、アメリカとの景気格差や失業問題などが指摘され、ユーロは対ドル、対円で軟調な展開となりました。

しかし、アメリカの景気低迷の影響などにより、両通貨に対して値を戻していったのです。